頚性神経筋症候群
頚性神経筋症候群は、東京脳神経センター理事長・脳神経外科医の松井孝嘉先生によって提唱され名付けられた症候群で、別名「首こり病」とも呼ばれています。
首の筋肉に過度な負担がかかると、首を支える筋肉が過度に緊張し固くなります。
現代生活の中では、特に首に負担がかかりやすくなっており、「首こり」状態が慢性的に続くことで症状が現れると考えられています。
主な症状は、首の痛みや重さ、頭痛、めまい、吐き気や食欲不振などの胃腸障害、そのほか自律神経に関係する症状などで、軽度な方ですと、慢性的なだるさや倦怠感、「何となくやる気がでない」といった症状も考えられます。
このような多岐にわたる症状の原因を検査してもはっきりしないことが多く、医療機関を受診しても「不定愁訴」として考えられてしまうこともあります。
頚性神経筋症候群は、このように原因不明にも関わらず日常生活に支障をきたすほど辛い症候群のことをいい、「首こり=首の筋肉の過緊張」が原因として考えられているのです。